27時間テレビ雑感
「さんま中居の今夜も眠らない」と
「NEKASANAI STATION」を視聴し、
思うことが一つあります。
まず両方のコーナーで芸歴についての話題がありました。
デビューの遅いタモリがさんまやたけしを兄さん扱いしない話。
そして千鳥がキングコングと同期になることを嫌がり、芸歴を一つサバ読んでいた話。
ここで思ったのがNSCをはじめとする
「お笑い学校」の功罪について。
つまり、芸人の芸歴や上下関係への執着です。
もちろん良い面もありますが、サラリーマン的な序列関係は新たなムーブメントにとってマイナスに作用するとも思います。
なぜなら芸人が養成所といったそのシステムの歯車に組み込まれることによって、
必然として爆発的な売れ方ができなくなるからです。
お笑いという競技人口が急激に増えたという環境的な要因もありますし、システムを批判する気はありません。
もっとも問題なのは視聴者がその序列に敏感になってしまったことです。
例えばある若手の露出が急に増え、仮に実力が伴っていたとしても、視聴者は事務所や局がゴリ推しをしているという見方をするでしょう。
その若手がMCをしても先輩芸人はそれを崩す笑いをとってくるでしょう。
BIG3を手本とすれば、年齢や芸歴の差がそこまでなければ、芸人は対等で横並びの方が面白い。
当然、それぞれが他事務所という関係性もありますが。
それらをふまえ考えると、今後、タモリのような売れ方は難しいかもしれません。
ではどうすればという話になりますが、
非吉本の事務所の可能性についてこの機会に改めて考えてみたいと思います。