ボキャ天的な要素の魅力

「言葉もじりの笑い」
これは一見シンプルだけど奥が深いと思うんです。
まず音のもじりと活字のもじりがあるわけで。

テレビの言葉もじりは音がほとんど。
ボキャ天もそうだし今だと
タカトシフットンダという番組がたしかある。

これは曲のワンフレーズを演者が順に
もじっていくもので題材が曲だから
もじったフレーズを音の感覚で楽しむもの。

活字のもじりはナイツの漫才にときどきみられる。
文字の単位で言いまつがいをして
それをツッコミつつ解説しているときがあるんです。
「たしかに字は似てるけども〜」
みたいなパターンたまにありませんか。

ナイツにはネタに伏線やボケ数、間とか緻密に作り込まれているけど
形はシンプルだから素人のネタ書きにとってはやりやすいんです。

んじゃ具体的に活字のもじりは何かって言うと
読んで理解する要素に特化してるもの


例えば

「間取りのいい部屋を紹介しますね」

これをもじって

「関取りのいい部屋を紹介しますね」

間を関にもじることで文の意味合いが変わってくる。
漢字としてのビジュアルは似ているからそこに落差が生まれる。

ただ「まどり」と「せきとり」
だと韻も特にふめてないから
音だけでは理解できないんです。

これらをさらにつきつめていくと
糸井重里さんの「言いまつがい」や
広告のコピーやキャッチフレーズにも通じてくるんじゃないですかね

ただ作り込まれた活字もじりの笑える
出版物ってまだあまりないと思うんですよね〜

需要もそんなにあるとは思えないけど
うーん考えるのは面白そう