「っす」論

「○○っす」
日常会話でよく使われるフレーズの一つ。

語尾につける「っす」は
コミュニケーションを円滑に進める潤滑油的な役割がある気がします。

どういう時が使いどころかと考えると
ちょっとした先輩・後輩の関係性が発生する学校やバイトが主かと。

この語尾「っす」は場面ごとに用いることで
簡単に分けると自分を3種類の人間に見せることが
できるんじゃないかと思うんです。


1.体育会系型

自分が後輩で先輩とはだいぶ年が離れた現場では
ハキハキとした受け答えやふるまいが求められます。

そこで元気よく、語尾「っす」をつけることで
敬語を使うよりも会話をスムーズに進められ
好感を持ってもらえることがあるかと思うんです。

そもそも押忍が変形してできたという説もあるそうで体育会系とは深い縁があるのかも。

ただし人や場合にもよるので初対面では様子をみて
判断をするのがマストですかね。


2.太鼓持ち芸人型

サバンナ高橋がアメトークにて
先輩の話を聞く際の効果的な相づちの言葉が

「ほんまっすか〜」とのこと。

これが物語っています。

「ほんまですか〜」ではなく
「ほんまっすか〜」なんです。

「っす」をつけることで
先輩との距離感を縮めることができていますね。
また先生と生徒の関係でも使えるかもしれません。

さらに便利なのは自分が年上だけど
現場では後輩の立場の場合にも使えるということ。
年下の先輩はたいてい敬語を使われることに抵抗があります。

そこで太鼓持ちまでいかなくても
「っす」を活用することで
下手からでているかんじは表現できます。
敬語やです・ます体よりは
フランクなのでいい距離感が保てるのです。


3.その場しのぎクール型

飲み会やまだ慣れていない場で
自分のことについて聞かれ
あまり心を開きたくない場面で使えます。

「いや自分○○なんで○○っす」

のようにして苦笑い、そして最後の「っす」を濁すイメージです。
そうするとこの子はこの話題は
あまり触れられたくないのだなぁと
暗に伝えられます。

敬語やです・ます体でかために受け答えをしてしまうと
根暗と思われて逆に距離感を作ってしまい
その場の空気を悪くする可能性があります。
あとあとに影響してくることもあるでしょう。

「っす」を用いてさけると
その場しのぎに近い意味で
逃げることができます。




「っす」は考えてみると深いっすね。
女性と男性がそれぞれ使うのでは印象も違うだろうし
何歳まで使えるのかという問題もある。
あとは会社の上司に使うのはやめたほうがいいとか。



いろいろおもしろいっすね。